子どもの時に体験した東日本大震災のことを、いま教師になって子どもたちに伝えている若者たちがいる。8日、仙台市内で彼らが語り合う催しがあった。
内海壮太さん(26)は当時、宮城県石巻市立渡波小6年生。地震が起きたのは6時間目で、ドッジボールをしていた。いったん体育館に避難し2階に上がろうとした時、校庭に津波が押し寄せるのを見た。
ただ、そのときも「津波」の実感はなかった。海近くの自宅は大丈夫だろうとたかをくくっていたが、家にいた祖父が逃げ遅れた。
恩返しのため、教師めざした
多賀城市の小学校で教え始め…